ブリコラージュ。
それはしなやかな発想力と、つみかさねた叡智。
ブリコラージュは、1949年に大阪市大正区で生まれた、木の家具・造作建具の工房です。先代は、特殊な細工を得意とする家具職人でした。それから70年あまり。今では一級建築士事務所を併設し、家具はもちろん、住宅や店舗の設計の工房として、日々ものづくりに汗を流しています。
Bricolage(ブリコラージュ)とは“器用仕事”と訳されるように、制約のある中で、その場に適したものをつくり上げること。問題に直面しても、しなやかな発想力と知恵を持ってのり切ること。
「こんなものをつくってほしい」
「こういう造作はできる?」
お客様からのむずかしいご依頼に対して、あれこれ思索することは、わたしたちのものづくりの中で一番の腕の見せどころ。既存の方法や素材にとらわれず、柔軟に考えるからこそ、異素材のつくり手とともに、木工の枠を超えた仕事をすることもあるのです。
「とりあえず、ブリコラージュに
まかせておけば安心」
そう言っていただけることを誇りに、しなやかな発想力とつみかさねた叡智、そして確かな技術でお応えします。
Works
─ 設計事務所・デザイン事務所・工務店さんからの案件 ─
空間をつくるプロフェッショナルの
よきパートナー工房でありたい
わたしたちは、設計者やデザイナー、工務店さんにとっての、よきパートナーでありたいと願っています。強みの一つは、ワンストップであること。現地調査から、デザイン、作図、製作、施工まで、トータルでお請けします。アイデアはあるけれど図面がない、寸法と設置位置が決まっているけれど具体的なイメージがない、などの案件もお任せください。施工からアフターメンテナンスまで、確かな仕事でお応えします。
─ 施主さまからの案件 ─
サイズやデザイン、使いたいシーンにぴったりの
世界に一つのオーダー家具
「こんなふうに使いたい」というお施主様の願いに寄り添ってつくる、世界に一つだけの家具。用途や使い勝手、耐久性を考えて、無垢材をはじめ、化粧合板、ポリ合板など、最適な素材をご提案します。時には、金属などの異素材のつくり手とコラボすることも。長く愛していただける家具に仕上げる自信があります。
M邸 シアターボード
リビングの壁面の柱間いっぱいに設置しました。総幅は3m超。白x無垢材の組み合わせをご希望でしたので、徐々にあめ色が深まり経年変化が楽しめるブラックチェリー材を提案しました。
T邸 ダイニングテーブル&ベンチ
ご自宅の全面リフォームの際、玄関周りやリビングの家具・建具と合わせて、ダイニングの顔になるテーブルとベンチのセットをご依頼いただきました。構造的にもチャレンジングなデザインとなっています。
I邸 玄間収納
マンションの玄関脇の90㎝巾の省スペースに設置した収納家具。ぼんやりと光を通す和紙貼のアクリルを採用し、圧迫感を軽減するとともに、玄関全体にやわらかな印象を持たせるようデザインしました。
S邸 ダイニングテーブル
高級材ブラックウォルナット材で6人掛けのダイニングテーブル。ダークグレーのマットな焼付塗装とウォルナットの組み合わせで、尖りすぎず、家庭のリビングにぴったりのテーブルになりました。
Y邸 飾り棚
陶人形「つちびと」のコレクターのお客様からご依頼いただきました。重厚な造作と良材のインテリアに囲まれたリビングの一角に置くため、それらに負けないよう、主張をを持ったデザインと素材を意識しました。
N邸 シアターボード
新居の完成にあたり、リビングに置くシアターボードをご依頼いただきました。置き家具ではなく造り付け仕様にすることで、見た目のグレードも上がり、結果としてリビング全体の印象を引き締めています。
ラフラーンPCデスク
学習塾のラフラーンさんから、円形デスクや内装デザインに続き、省スペースでも座席数が多く取れるPCデスクをご依頼いただきました。PCスペースを設けるなどの工夫で生徒さんの動線がとりやすいようにしています。
M邸 キッチンボード
ご依頼いただくことが多いキッチンボード。マンションのキッチン背面に設けられた冷蔵庫と食器棚置き場に造り付けで、上下を分割して製作・設置するのが定番になっています。隙間の活用がポイントです。
「こんなことできる?」
に真正面から向き合う工房
美しくムダなくつくることはあたりまえ。思いもよらないデザイン、チャレンジしたくなる素材…。「こんなことできる?」と頭を悩ませるむずかしいご依頼にこそ、わたしたちの「ブリコラージュ的発想」が力を発揮します。
美しく見せるためにはどう加工すればいい?
強度を保つにはどんな素材が合っている?
どんなご依頼にも正面から向き合い、しなやかな発想力とつみかさねた叡智、そしてフットワークのよさで迅速に対応する。それが、私たちブリコラージュの仕事です。
Product
スタッフの、「こんなものがほしいな」から
生まれたオリジナル商品
わたしたちの仕事の基本は家具や建具の注文を受けてつくること。
そんな中、少しずつオリジナル商品もつくっています。
1歳から座れる小さな椅子「くうチェアー」は、スタッフがわが子のためにつくったもの。家具を知りつくした職人が生み出したからこそ、デザインと使い心地、耐久性のすべてに自信があります。
Staff
人に喜んでもらうことが大好き!な、
ブリコラージュのスタッフたち
城森 昂志
JOMORI Takashi
代表 / 二級建築士 / 一級施工管理技士
日々あちこちの現場を飛び回っています。家具・建具のご相談はもちろん、内装工事や建築工事、ビルメンテナンスなどの営繕工事の経験が豊富です。事象に合わせた最適なご提案をさせていただきます。工事のご相談はお任せ下さい。
城森 陽介
JOMORI Yosuke
製作スタッフ / 一級家具製作技能士
『早く美しく無駄なく作る』このことを自分に言い聞かせながら日々制作に励んでいます。そうすることで、お客様にも環境にも少しでも優しいものづくりになると思っています。また、オリジナル商品の創造にも力を入れていきたいと思っています。
増谷 朋恵
MASUTANI Tomoe
デザインスタッフ
主に個人のお客さまからのご相談と作図を担当しています。まずご要望を丁寧にヒアリングし、使う人の視点にデザイナーやつくり手の視点をプラスした提案を心がけています。ギャラリースペースの運営も担当し、多業種のつくり手との交流から得られるアイデアを、日々の仕事に生かしています。
前崎 曜
MAESAKI Yo
製作スタッフ
お客様と設計者によって生み出された図案を、いかに無理なく無駄なく形にしていくか。過去の経験や知識を踏まえつつ、つくり手としての多角的視点を持ち、新しいの挑戦も忘れないよう意識しながら、丁寧な仕事を日々心がけています。オーダーメイドならではの満足のいく使用感を、ぜひ体験してみてください。
Factory & Gallery
人との出逢いから、きっかけが生まれる
ものづくりの仕事は地道で、つい工房にこもりがち。
しかし今、ものづくりの現場にも、より広い視野と知見が求められています。だからこそ、多様な人たちと出逢いたい。その想いから、旧工房をギャラリーに改装しました。
つくったものを展示・販売する人、ワークショップをひらく人、音楽を演奏する人、聴きに来る人…。古い家具工房の面影を残した木造の空間には、いろいろな人が集います。この場所で人がつながり、輪が広がり、新たなきっかけが生まれる。そんな場でありたいと願っています。
ブリコラージュはこれからも、
しなやかな発想力と培った知恵、
そして確かな技術を持って、
ものづくりに挑む工房であり続けます。